安閑園の食卓 私の台南物語

晴れ。
いい天気も今日までで、明日は雨の予報。
しかも明日から土曜にかけて、強い雨が降るそうです。
土曜日に大阪まで行こうと思ったけれど、雨が強かったらやめようかな。
きっとかき氷どころじゃないだろうしな。

昨日は宿題の手間取って、読書の時間を確保できなかったので、
今日は帰宅してささっと夕飯を済ませてから読書。
個人的にどっぷり台湾に浸かっている私ですが、
最近読んでいるのは「安閑園の食卓 私の台南物語」というエッセイ。
NHKの『きょうの料理』などに出演されていた料理研究家の辛永清さんの本です。
既にお亡くなりになっていますが、台湾の台南で生まれ育った方だそうです。
台南の安閑園で過ごした日々のこと、その時に食べた食事、家族のこと
それらがとても流暢かつ美しい文章で綴られています。
日本では滅多にお目にかかることはない料理がたくさん出てくるので、
興味深くもありますが、どの大半は驚くことが多いというのか、
味の想像がつかないものがほとんどで、なんとも不思議な感じです。
各章の最後にはレシピも掲載されており、料理本としての一面もあります。

裕福な家庭で、家族の愛情をたっぷりと受けて育った器量の良さや
品性が文章にもよく滲み出ており、台南のあの風景が頭の中に広がっていきます。
とはいえ、戦前や戦後すぐの話も多いので、今とは雰囲気も随分違うのだろうけど。
なぜ日本在住で日本で料理研究家をすることになったのか、という下りもびっくりで、
人生、なにが起こるかわからないなあと、正直そう思いました。
戦後すぐの台湾がどういう状況であったか、日本との関係がどうであったか、
そういったことにも触れられているので、台湾を知るうえでもなかなか良質だと思います。
なによりも読みやすくて引き込まれるような文章が魅力的。
単に裕福な家庭の裕福な暮らしを紹介したエッセイではないところがとてもいいなと思います。
一回、絶版になって復刊した(?)ようなので、私の手元にあるのは文庫版。
中文版も出ているそう。(府城的美味時光:台南安閑園的飯桌)

次は一青妙さんの「我的臺南:一青妙的府城紀行」が読みたいなあ。
日文が随分前に出版され、最近中文版が発売になったので、
可能なら中文版を購入したいところです。

それではまた明日。