朝から続く強い雨。
○「わたしのはたらき」西村佳哲 with 奈良県立図書情報館
奈良の図書館で行われた「自分の仕事を考える三日間」についてまとめらた本。
これはその最終巻。
中村好文さんや皆川明さんなど、気になる方の名前がずらりと並んでいたので、
なんとなく惹かれて手に取ってみました。
もう少しこの本に早く出会いたかったというのが率直な感想です。
ゲスト1人1人がどういう経緯でその仕事と触れ合うようになったのか、
そして今現在、どういったスタンスでその仕事と向き合っているのか、
会話形式で非常に読みやすくまとめられています。
それぞれの冒頭には著者である西村さんが感じていたゲストの印象は端的に述べられていて、
ゲストのことがすっと頭に入ってくるのでわかりやすいし、
注釈もきっちり付けられているので、サクサク読み進めることができました。
私がやはり一番きになったのは皆川明さんのお話。
皆川さんというとミナ ペルホネンです。
なんというのか、”森”を羽織るような、女の子が憧れを抱く図案が特徴的。
ただ単に可愛いとかオシャレだとか、そんな言葉では言い表せないあの雰囲気。
ミナ ペルホネンの店内に入るととても不思議な気持ちになります。
そんな皆川さんがミナを立ち上げるまでの経緯やそれまでの働き方、
そして今を垣間見ることができ、いろいろ考えさせられました。
この本を読めば、なぜミナ ペルホネンではセールが行われないのか、
それも非常に納得が行くし、あの価格帯にも頷ける。
私は今までの働き方を否定するつもりはないけれど、
これからの働き方についてはよく考えるべきだなと感じました。
いい本に出会った。
それではまた明日。